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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第4章 二章


志麻からの熱烈な視線やお誘いに対し、全てスルーを貫く凪緒。この2人の距離は本当に縮まるのかと周りは苦笑する。

凪「...」
志「なーおーちゃーん?...返事くらいはしてくれんと、いくら俺でも悲しいわ...」
凪「...............何か」
志「めっちゃ嫌々やな!?でも返事してくれて嬉しい!!」
凪「...あっそ」(現金なヤツ)

今日はどうやって帰らせようか...。そんな事を考えながら止まっていた足を動かそうとした時だった。

凪「あ」
志「ん?どないしたん凪緒ちゃん」
96「お?何か見つけたん?」
凪「棗正解」

凪緒が視線の先、約50m先の交差点を指差す。そこには浦島坂田船の4人にも引けを取らない、派手な髪色の男性が数名、信号待ちしていた。

天「あ、もしかしてアイツら?」
凪「多分そうだろ。どうせアイツらも浦田さん達と同じ理由だろうし」
96「その割には面倒くさがってへんな。さてはアイツに会えるん嬉しいんか!」
志「ちょっと聞き捨てならんもんが聞こえたなぁ...?」
凪「棗...」
96「スミマセンデシタ」

話している間に信号が変わっていたようで、気が付いた時には例の男共はほんの10m先まで来ていた。

?「凪緒やっほー!遊びに来たよー!」
?「遊びに来た〜」
?「いや遊びじゃねぇだろ」

ピンク、シルバー、レッドと、中々に個性の強い頭の3人。

凪「相変わらず賑やかだなお前ら。蓮さんはお疲れ」
蓮「おう。...お前もなんか大変そうだな」
凪「あ、やっぱバレます?最近変なヤツに捕まって大変なんですよ」
蓮「察した」
凪「天才か」

労ったつもりが労い返された。
そんなにわかり易く疲れていたんだろうかと考えたが、すぐ近くで変なオーラ纏っている人間がいることに気付いた。

?「凪緒〜俺達には構ってくれないの?」
凪「ちょ、やめて成瀬。ガキじゃないんだk...?「え、何?凪緒構ってくれるん?」...おいコラ輝、被せるな」
輝「ごめん…俺ら来ん方がよかった...?」
凪「別にそんな事言ってないだr...成「やっぱそうだよね!凪緒は俺達のこと大好きだもんね!」...誰がそんな事言った?」

凪緒達がぎゃいぎゃい騒いでいる少し後ろで、棗達はその光景をまったりと眺めていた。

96「やっぱ凪緒は人気やなぁ」
天「そうだねぇ」
志「...」ムスッ
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