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喧嘩最強女子は生徒会長【歌い手】

第3章 一章(浦島坂田船視点)


浦田視点

今日は幼馴染の4人で朝から学校にいた。
理由は簡単、坂田が一足先に教室に行ってみたいと言い出したからだ。明日まで待てよと言ったが聞かず、結局入って探検する羽目になった。
「付き合ってもらったお礼!」と言って、タピオカが美味しいと評判の店に連れて来てもらえたから良しとする!

俺らが入店してから数分で店が賑やかになった。
周りの客はほとんど女性。外に出来てしまった列も全て女性。その殆どが俺たち目当てというのも簡単に予想出来てしまうぐらいには、こういった状況に慣れてしまっていた。

だからなんだろう。
俺達目当ての女性が多い中で、俺達に興味がある素振りを全くと言っていいほど見せない女子2人が目に入った。しかも、うち1人は見覚えのある顔だ。
今更自分で言うのもアレだが、顔は結構整っている自信がある。他の3人だって言わないだけで自覚はあるだろう。
だから、俺達を全く見ずに会話している2人のことが無性に気になった。

優「うらさん?どないしたん」
千「何か面白いもんでも見つけたんですか?」
渉「...あぁ、そうだな。多分面白いと思うぜ」
志「うらさんが言うってことは相当やな。何見つけたん?」

さっき視界に移った女子2人の事を話すと、3人も興味を示し坂田と志麻君に関してはここに連れて来ようと言い出す。

渉「いやいやいや、お前らマジで言ってんの?普通の子達なら来てくれるかもしれねぇけどよ、全く興味を示さねぇんだぞ?」
千「そういう子達に限って難癖付けてくるんですよね。止めときましょ?」
志「嫌や!だって、1人はショートカットで生足やったんやろ?これはお近付きになるしかないやん!」
優「俺は純粋に仲良くなりたい!って事で行ってくる!」

2人は俺達の静止も聞かずに走り出してしまった。志麻君も坂田も欲望に忠実すぎるだろ...。

窓越しに4人を眺める。志麻君の目当ての子は相当嫌がっているが、坂田が相手しているちっさい方は目を輝かせて誘いに乗っている。
恐らく俺達ではなくこの店のタピオカに釣られたんだろう。
結局女子の方が折れて此方へと近付いてきた。長身の子の顔は苦虫を噛み潰したような、酷い顔をしている。
あの2人にはちゃんと謝ろう、特に長身の子。とセンラと2人で決めた。
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