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鬼滅の刃☆短編☆

第8章 死に物狂いの鬼ごっこ


『いやぁぁぁ!盛炎のうねり!!!!』
「おっ、と。」
『来ないでくださいぃぃぃ!』
「派手にやってるな!」
『ぎゃあ!何で2人も?!』


直後に技を繰り出すも、すんなり交わされてしまう。
そして、音柱である天元も加わる。


『何でよりにもよってパワー系のお二人が来るんですか?!他にも隊士いるじゃないですかーーー!!!!盛炎のうねり!!炎虎!!!!』
「よもや!」
「やるじゃねぇか!」


雪は立て続けに技を繰り出し、杏寿郎と天元から距離を取り、そのまま木々の暗闇に消えていった。


『っぜぇ!ぜぇ!…っは、に…逃げれ、た……』


草むらに隠れ、気配を消しながら息を整える。
パワー系の2人に追われたんじゃ、いくつ体があっても保たない。鬼ごっことは言え、鬼に見つからなければ良いわけで雪は片膝をついて呼吸を整わせる。


『ふぅ…』
「呼吸が整ったようですね。」
『ひぃっ!』


上から降ってきた言葉に驚いて見上げると、しのぶが木に腰掛けて雪を見下ろしていた。


『胡蝶様……』
「上手く気配も消せていましたし、ただ逃げ続けるのではなく、自分の状態をきちんと判断出来ていますね。感心感心。」
『あ…ありがとうございますぅぅぅ!!』
「…あらあら。行ってしまいましたね。」


しのぶに見つかり、即座にその場から離れる。
とにかく無我夢中で逃げ続けた。

その間にもぞくぞくと隊士達の悲鳴があがり、一人また一人と数が減っていく。

「オラァ!しっかりしろ、雪!!」
『ぎゃあ!…し、不死川様?!…不知火!』
「んな鈍じゃ勝てねぇぞ!!」
『これ、勝ち負けでしたっけ?!!!……炎虎!』



「あ、雪見っけ。」
『時透様っ?!』
「かなり疲れてる?大丈夫?」
『(あれ?…もしかして)あの、だい』
「丈夫だよね?この程度で疲れるわけないもんね?まだ戦えるでしょ?」
『ですよねぇぇぇぇ!!』


何とか技を繰り出し柱達の攻撃を交わし続けた。
そして、ようやく終わりを告げる鎹烏の声が響く。


ーカァァァ!カァァァ!終了ー!終了ー!集合場所マデ戻レ!ー


『お、終わった……』


伝言を聞き、安堵で全身の力が抜けそうになる。しかし、集合場所まで戻らなければならなかったため、最後の気力を振り絞る。


『ぅわぁ…』
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