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鬼滅の刃☆短編☆

第6章 無限列車〜救済〜


『え"ぇ!?…何してるの!?』


襧豆子が頭突きをかまし、額からドバッと血が吹き出る。


「ムムーッ!」
『ぅえっ!?』


ぽろぽろと泣き出したかと思った矢先、襧豆子は血鬼術で炎を出す。


『カ…カオス……』


雪はほとほと困った。
女の子の首を締めている師範に、泣き出してしまった女の子、その女の子に焼かれている男の子…

何から手をつけて良い状態か分からなかった。


『いやマジでどうしたら良いのよコレ。』
「わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
『ぎゃぁ!』


雪が困り果てていると、市松模様の羽織りを来た男の子が飛び起きた。
その声に雪も驚く。


「ハァ、ハァ…生きてる…」
『君ねぇ!』
「!?」


雪は居ても立っても居られず声をかける。


『もうちょっと静かに起きてよ!びっくりしたじゃんか、もー!!』
「ハッ!すみません!!俺、竈門炭治郎と言います。」
『あ、私は煉獄杏寿郎さんの継子で白羽雪って言います…じゃなくて!炭治郎くん!襧豆子ちゃんにもう1回炎出してもらえるかな!?』


悠長に自己紹介をしている場合でないと、雪は次の手を炭治郎に伝える。


『襧豆子ちゃんが炎を出したら君が起きたの!もしかしたら、それがきっかけかも!』
「分かりました!…縄?…これは、日輪刀では切ってはいけない気がする…襧豆子、頼む!この縄を燃やしてくれ!!」
「ムムー!」


襧豆子が順番に縄を燃やしていく。
杏寿郎の縄が燃やされると、やっと手の力が抜け、女の子が下へ崩れ落ちる。

しばらくすると、縄で繋がっていた子供たちが眠りから目覚め、炭治郎や雪に襲いかかってきたが瞬時に眠らせた。

弱っている心に付け込む卑劣な方法に、雪も炭治郎も頭にきていた。


『炭治郎くん。この車両は私に任せて、君は襧豆子ちゃんと前方車両の確認をお願い!』
「分かりました!行こう、襧豆子!」


炭治郎たちを送り出すと、雪はもう一度杏寿郎に近く。


『師範。師範起きてください。』
「ん…」
『師範!』


何度か肩を揺さぶると、杏寿郎は目を覚ました。


「なぜ雪がここにいる?」
『お叱りなら後で受けます。鬼が出ました。この無限列車全車両が対象です。』
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