• テキストサイズ

森の図書館

第3章 ハッピーエンド


私とミケランも王子様と同じ様に慌ててシンデレラを追い掛けた。

「うそっ!シンデレラって、あんなに足速いの?」
あっという間に姿が見えなくなっていた。
「でも…ほら、階段にちゃんと落ちてるよ」
ミケランが指差した先には、キラリと光る物が…。
「あれが、ガラスの靴!?」
王子様はガラスの靴を拾い上げると、十二時の鐘が鳴った。

「これでシンデレラは幸せになれるよ」
「でも、何でガラスの靴は魔法が切れても残ってるのかな?」
私はミケランに昔からの疑問を聞いてみた。
「あぁそれはね、ガラスの靴は魔法で出した物じゃないから消えないんだよ」
私は首を傾げた。
「え~っ?そうだっけ?」
「ドレスや馬車は魔法で変えた物だけど、ガラスの靴は魔法使いから直接渡された物…
何で魔法使いがシンデレラの足のサイズを知ってたのか?は著者のシャルル・ペローだけが知る謎なんだ」
私は更に首を傾げる。
「シンデレラってディズニーじゃないの?」
「シンデレラの原作はフランスの伝承民話と言われていて作者は不明なんだよ」
私はそんなの全然知らなかった。
「グリム童話ってあるでしょ
あれはヨーロッパ各地の民話を集めていて、シンデレラも入ってるけど内容はちょっと違うんだ
みんなが知ってるシンデレラはシャルル・ペローが童話として書いた本だよ」
「へぇ~ミケランって物知りなのね♪」
私が感心すると、ミケランは「僕は司書だからね」と胸を張った。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp