第3章 ハッピーエンド
「ミケラン、良かったニャ~
真紀ちゃんに感謝しニャきゃ、罰当たるぞ」
ドナルドがミケランの肩をバシバシ叩いた。
「分かってるよ」
ミケランは耳をピョコピョコさせている。
「どうするワン?
この図書館から出ちゃったら話す事も出来ないワン」
マイケルは首を傾げた。
「だから、何時でもここへ入れる様に真紀ちゃんにコレあげる」
そういってミケランは首に下げていたカードを私に差し出した。
「…コレって?」
私はそのカードが何なのか分からなかった。
「へぇ~ミケラン、良いの?
本の神様に許可なく入館カード渡しちゃって?」
ジュリアが横から口を挟んだ。
「カードを渡すのは僕の仕事だから…
神様からもちゃんと仕事しろって言われたばかりだしね!」
ミケランは胸を張っていた。
「ミケラン!ありがとう♪」
私はミケランを抱きしめた。
(きゃっ、モフモフで気持ち良い♪)
「ミケランもドナルドもマイケルもジュリアも大好き♪」
今はまだ木の葉の本は読めないけど、ここに慣れれば読めるって言ってたから楽しみが増えた。
ぎぃー
図書館のちょっと重い木の扉を開くとそこは…。
end