第1章 もうしばらくこのままで ※R18
「俺がいないからって
浮ついた事はしてねぇだろうな?」
にやりと口角を上げて私を見るリヴァイ
その疑うような目はどこか楽しそうにもみえる
「んなっ...そんなことする訳ないよ!」
頬を膨らませて反論する私を後目に
リヴァイは 冗談だ。と言いながらベットに腰を下ろす
「もう、からかわないでっ!」
「念の為の確認だ。」
不満気な顔をしながらリヴァイの隣に座ると
二人分の体重がかかったベッドの
スプリングが大きく軋む
リヴァイは風呂上がりなのか
石鹸のいい香りが鼻腔をくすぐる
少しはだけたシャツから見える胸板に
思わず目が釘付けになってしまう
「...お前、何見てんだよ」
私の視線に気付いたリヴァイは
ぐいっと詰め寄る
リヴァイとは恋人同士というのに
ささいな事でも心臓が飛び出るくらい
ドキドキしてしまう...
いきなり近付くリヴァイの顔に
自分の頬が熱くなっていくのを感じ
顔を背けようと身を捩る
「別に何も見てなっ...!」
しかし肩を掴まれすぐに体勢を戻される
肩からでも心臓の音が伝わってしまうのではないかと気が気でない
「おい心春、こっちを向け」
顎を軽く掴まれ無理やり向かされる
至近距離で絡まる目線
切れ長の瞳は熱っぽく揺れている
恥ずかしくて目を逸らしたいのに
美しいその銀灰色の瞳に捕われて逃げることができない
もう触れていなくても
伝わってしまいそうな程
私の心臓は高鳴っていた