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怨念の一輪草【終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅】

第7章 選抜術式試験




深夜
「そうか。そりゃ楽しみだな」


でもそんな事はお構いなしと深夜は笑顔で撃つのを待っている。


深夜の対戦相手
「あの殺したくないので大変申し訳ないのですが、辞退して頂く事は…」

深夜
「だから撃っていいよ。効かないから」


それでも撃つ事ができない男子生徒が辞退を求めるが、それを深夜に遮られてしまった。
しかも先程までとは違う冷たい声でだ。


深夜の対戦相手
「柊の方を殺す訳にはいかないので私を失格にして頂けませんか?」


深夜が全く辞退をする気がないとわかり、男子生徒は監督官へ辞退を願う。
それを受けて監督官は深夜へと目を向けた。


監督官1
「どうしますか?」


あくまでも監督官は深夜の意思に従うらしい。
男子生徒には返事せずに、深夜へと確認を取る。


深夜
「だからさっきから撃っていいって言ってるんだけど」

監督官1
「ですが…」

深夜
「それとも、何かな」


すると最初こそ笑顔で話していた深夜だったが、監督官の言葉にとうとうその笑顔まで消してしまった。


深夜
「僕の実力はみんなに疑われてるのかな」

監督官1
「…っ」


深夜のその言葉に監督官がびくっと震える。
それ程までに深夜を纏う空気や、声のトーンが恐ろしかったのだ。


監督官1
「撃ちなさい」

深夜の対戦相手
「え…」


そして男子生徒へ撃つよう指示をした。
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