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怨念の一輪草【終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅】

第7章 選抜術式試験




深夜
「あ、照れた」

「…うるさい」


自分でも顔が赤くなっているのがわかる。
まさか深夜がこんなからかい方をしてくるとは思わなかったので、完全に意表を突かれた。


五士
「仲良いですね〜」

深夜
「あ、五士。やっぱりそう見える?」


赤い顔を見られないように顔を背けていると、聞こえてきた五士の声。
それに反応して視線を向ける。


「………」

五士
「愛梨ちゃん顔真っ赤。深夜様に口説かれたの?」

「…違います」


なんで五士まで私に話しかけてくるのだろうか。
しかも赤い顔について変な勘違いをしているので困ったものだ。


五士
「深夜様も俺達と一緒で美人には弱いんですね〜」

深夜
「あはは、そりゃ愛梨ちゃんみたいにかわいい子はほっとけないよね」

「………」


これは公開処刑な気がする。
深夜も特に何も言えない私を見て面白がっているのだろう。


五士
「しかも愛梨ちゃんの事を狙ってる男子多いですし競争率高いんですよー!」

深夜
「あ、そうなんだ?僕とそんな話する奴いないから知らなかったなー」

五士
「そりゃー、深夜様にそんな話できる奴いませんよ」


この話はいつまで続くのか。
そもそも婚約者がいる深夜はこんな話をするべきではないので、変な事に私を巻き込まないで欲しい。


「あの、五士さんはなぜこっちに来たんですか?」
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