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怨念の一輪草【終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅】

第9章 戻った日常




「…そう」


情報を手に入れていないと言い切った深夜。
それが他の人なら信じないが、深夜が言うのだから信じれる。


「じゃあさっきのはどういう意味?」


だから話を元に戻した。
零崎家と一瀬家の関係の事ではないというのなら、深夜は何が言いたいのか。
それを質問したのだ。


深夜
「普通に周りから思われてる事だよ。僕がグレンと話している時、愛梨ちゃんも傍にいる事が多かっただろ?」

「あー、確かに」

深夜
「それに今は僕と行動を共にしている。だから君もマークされてるんだ」


傍にいる事が多かったのは席の位置の問題もあるだろう。
でも私は他の生徒のようにグレンの事をバカにしていないし、一瀬の罵倒もしない。

今では一瀬を嫌う柊の人間の傍にいるのにだ。


「深夜の仲間になるの早まったかも」

深夜
「そんな事言わないでよ」

「でもマークされてるなんて最悪じゃん」


監視をされているようには感じなかったので、グレン程のマークはされていないのはわかる。
それでもマークされている今は零崎の目的の為に動けない。


「私と深夜って仲間だよね?」

深夜
「ん?そうだよ?」

「じゃあ…」


とりあえず今は本来の目的ではなく、別の事を気にするべきだ。
だから深夜にわざと確認をする。


「内部調査、フォローしてね」

深夜
「あはは、言われなくてもそのつもり」
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