第2章 悪戯心
"〇@mai_103
♡ 💬 📨 📩
「いいね!」した人:@KIBANA_241さん、724人
今日はファンの方からキバナの抱き枕を頂きました!
かっこい〜(笑)
、
コメント
〇@KIBANA_241本物の方が良いだろ?
1分 1件の返信
〇@mai_103ええ?
1分 返信する
〇@Rurina_049これで付き合ってないのは詐欺よね
1分 返信する"
「投稿して3分もないのにもう「いいね!」が700件…ルリナちゃんもなんでこんな事……」
マイがオレの顔を見る
「あ、配信してんの忘れてた」
その瞬間、マイはオレに飛びかかり脇腹を擽り始めた
「嘘でしょ!?何してんのよっ」
「ぐああっ!!!ちょっ、!ロトム!!配信終りょっ、うああ!!」
オレがロトムにそう言うとマイはオレの上に倒れ込んだ
そこでオレは仕返しとばかりにマイの脇を擽った
「っや、っあーっ!!ちょっと!!ふふっ、やめ、あははっ!!!!やだあ!!もう!!キバナァっ!!」
マイの目に涙が浮かぶ頃オレは頃合を見て止めた
いや、なんというか、その……乱れ方がエロい。
「ごめんって、、あー、、ちょっとした悪戯心ってやつ、、、?」
「信じらんないっ」
そう言ってマイは俺のパーカーに顔を埋めたまま再度擽り始めた
「お、おい!!っははは!!、、ひっひひ!!!〜〜ッ!!」
「当然の報いだ……って、今何時?」
ふとマイが我に返ったようにオレに聞いた
「え?あー、12時半だな」
スマホの時計は12時25分
今からバウタウンに行くとしても往復で最低2時間。もう行く余裕はない
「えっ!!嘘ーっ!バウタウンまで行く時間ないじゃん」
「マイが遊び過ぎたんだな」
「キバナが遊び過ぎたの!」
お互いの間に少しの沈黙ができる
「……あ、そうだ。ウェルズカフェ行こ?あそこ今私とコラボしてる」
「宣伝かよ……よし、いくか」
その時。
ピコンっ、と聞き慣れた音が耳に入った
オレの頬に冷や汗が伝う
「……キバナ…ホントに配信止めてた…??」
「オレはロトムにちゃんと言ったぜ……?配信終了って……」