第11章 ここからが本番
「なんか、修行?みたいな感じで来てたらしいぞ、後のインタビューで言ってる」
「へぇ〜…」
サラダに付いていたパンナコッタを貪りながら答えると、キバナが追加で本日4杯目のカレーを注文する
「なあ、酒飲みたいんだけど」
「やめてくださいよ」
「そうだよ。キバナ酔うとめんどくさいし」
「めんどくさいのはお前も一緒だろ!」
明日でジムチャレンジ終わるんだから我慢すればいいのに
……そんな事言いながら、私も昨日飲んだけど……
それに、飲み過ぎて二日酔いにでもなったら大変じゃないか
「カガリ、パフェ食べる?」
「…はい"っ…」
「オレも」
カレーを貪るキバナ
お前の胃袋は無限なのか
通りかかる店員さんに、チョコバナナパフェを3つ注文する
「明日って、ダンデに勝ったらチャンピオンなの?」
「そうだぜ」
「チャンピオンになったらあのユニフォーム着るんだ……ちょっとヤダな……それにジムも離れないといけないんだっけ」
あのウールーを貼り付けたようなマントはかなり恥ずかしいと思う……
でもスポンサーが沢山つくのは良いよね
「お待たせしました。チョコバナナパフェでございます。」
テーブルの上にパフェが並ぶ
……あれ、なんかメニューの写真より豪華じゃない?
そう思って運んで来た店員さんを見ると、その人はニッコリ微笑んだ
「店長からのサービスです。彼、マイさんのファンなんですよ」
「あっ!ありがとうございます〜!!」
ドヤ顔で二人を見ると、うわあっと言われた
「出たよ、オッサン人気No.1ジムリーダー」
「え、違うし。7対3の割合で女性の方が多いし。テレビで見たもん」
「7がオッサンの間違いじゃないんですか?」
なんだよ2人揃って。
女の子の方が多いよ!たぶん!
別にファン多い方が嬉しいからいいもんね!!