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【ポケモン】溶けるような恋がしたい

第11章 ここからが本番




〜〜***



あれ、案外弱くない?この子


……なんて、数分前は思ってた。



「僕は!チャンピオンになりたい!!!」


バトル終盤になってやっと本気になったって感じ


ネズから聞いて、心の中では警戒してた。

"ヤベー奴"

本当にその通り。


「エースバーン!ダイマックスだ!!」

「あっ!!イい……!!もっと!!私を昂らせて!私を……!!!」



甚振って……!!



「でもね!私だって負けを確信した勝負は嫌いなの!!ラプラス!ダイストリーム!!」

「エースバーン!!ダイバーンだ!」


レベルだってこっちの方が上、タイプだって有利なはずなのに…


どうしてそんな目をするの?


勝利を確信したような瞳。


この目は見たことがある。

ダンデだ。

勝利に貪欲で、本気でバトルを楽しむ目


チャンピオンになるべき者の瞳



2つのダイマックス技がぶつかり合って、爆発した時、客席から大きな歓声が沸いた



「終わっ、た……」


ラプラスをボールに戻す

結果は私の負け。

いつもなら悔しくて悔しくてたまらない筈


なのに、心の中は晴れやかで。


「よかったよ〜っ!!こんなに楽しいバトル久々だった!ありがとうね!!マサル君!!」

「い、いえ!それより上着を…」

「はい!これウェルズバッジ!!次のキバナも頑張ってね!」


私より少しだけ小さな手を両手で包む


また、戦いたいな……





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