第10章 ジムチャレンジ開会式
「一人来ておりませんが……ガラル地方が誇るジムリーダーたちです!」
さて、今度はジムチャレンジャーの入場になる。
カガリ……どこかな……。
ていうか、改めて考えてみると、カガリに推薦状渡すなんて思いもしなかったな〜、第一印象最悪だったし。
……あっ!結構ど真ん中歩いてんじゃん〜!
カガリのユニフォーム姿はなかなか様になっている。
背番号は『361』
なるほど、さむい、ね。
どうしてその背番号にしたかなんて簡単に予想がつく。
なんてったってカガリは、私が雪山に放り込む度に寒い寒い嘆いてたから。
あれ、あの子ダンデの弟じゃない?めっちゃそっくりやん。隣にいる子は友達かな?
、、、ローズ委員長に推薦状貰った子だ、髪の毛もふもふ……ペロッパフみたい
あのツインテールの子はネズの妹かな?目の色と雰囲気が同じだしペンダントが同じだから多分そうだ
……今年のジムチャレンジ…楽しくなりそうな気がする!!
……***
開会式終了後、ルリナちゃんとサイトウちゃんとクレープを食べに行くことになった私達は正面入口から外へ出た
「何あの人集り」
ルリナちゃんの視線の先を目で追うと、確かに人集りが出来ていた。
集まっている殆どが女の子で、きゃあきゃあと黄色い声をあげている
「なんでしょうね」
心底興味無さそうなサイトウちゃんの声に、思わず笑ってしまう
「行こ?」
「そうね」
特に気にならない私達はそのまま通り過ぎようとするのだが……