第10章 ジムチャレンジ開会式
「ファインディングファーマー!くさタイプ使いのヤロー!」
「レイジングウェイブ!みずポケモンの使い手ルリナ!」
「いつまでも燃える男!ほのおのベテランファイターカブ!」
皆、慣れてるなあ……
いやいや、私だって何回も出場してるけどね?
でも慣れないのよ。どうしてだろうなあ…
多分、気持ちの持ちようで変わるんだろうと思うけど
「ガラル空手の申し子!かくとうエキスパートサイトウ!」
「ファンタスティックシアター!フェアリー使いのポプラ! 」
「ハードロッククラッシャー!いわタイプマスターマクワ!」
「ランページブリザード!こおりタイプの使い手マイ!」
歓声に応えるべく、客席に目を向けて手を振る……のだが…
「あっ、」
「おっと、大丈夫かい?言われたそばから転びなさんな」
「ありがとう、ヤローさん」
まあ、案の定転びそうになる
けど今回はヤローさんに支えてもらった
チラッとキバナを見ると、自撮りしていたので多分気づいていないのだろう
「ドラゴンストーム!トップジムリーダーキバナ!」
各ジムリーダーの紹介が終わると、コートの白線に沿って並ぶ。
ちゃんと言われた通りにキバナとルリナちゃんの間に入ると、早速ルリナちゃんにからかわれた
「マイ〜、キバナじゃなくて残念だったわね?」
「えっ、違うよ〜!!ていうか、キバナ気づいてなかったでしょ?」
「そうかしら?私の耳には歓声に混じって舌打ちが聞こえたけどね 」
「嘘〜っ!?」
キバナに限ってそんなこと……ねぇ?
でもヤローさんすごい筋肉だったなあ……
私もああなりたい。