第10章 ジムチャレンジ開会式
「レディースアンドジェントルマン!わたくし リーグ委員長のローズと申します。」
毎年恒例の自己紹介。
オリーヴさん、今日も完璧に綺麗だなあ……
「お集まりのみなさまも テレビでご覧のみなさまも 本当にお待たせしましたね!いよいよ!ガラル地方の祭典 ジムチャレンジの はじまりです!」
その瞬間、会場が一気に湧いた。
それほど皆熱狂してるんだ。
「マイ、転ばないでね」
釘を刺すようにルリナちゃんが私に言った
実はこの私、ジムチャレンジ開会式では出場する度にコケている。
まあ、地面にぶつかる直前でキバナが毎回支えてくれるんだけどね…
「!!転ばないよ!今年こそ!!」
「それ、言うの何回目だよ」
キバナが呆れたような表情で言った。
「ま、マイがコケた時はオレが支えてやるよ」
そうだろ?と、私を見て笑ったキバナ。
いや、かっこよすぎかよ。イケメンすぎる。
今ここで心臓が止まりそう。
「ジムチャレンジ!9個のジムバッジを集めたすごいポケモントレーナーだけが最強のチャンピオンが待つチャンピオンカップに進めます!それではジムリーダーのみなさん 姿をおみせください!」
「ほら、行くぞ」
「うん」
割れんばかりの歓声の中、私たちは入場する。