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【ポケモン】溶けるような恋がしたい

第6章 ホラーナイト





キュウコンは横目でこちらをみる

そして、大きなあくびをした



「なーんて、な。ポケモンが喋る訳ないよな」


そうだ。ポケモンが喋るわけがない。


まったく。オレは一人で何を言っていたんだろうな、


一人で


そう思った途端、何だかとても恥ずかしくなってきた


「いや、だってよ?この間からキュウコンが喋ったように見えたから、な?」


自分でも何に対して言い訳をしているのかわからなくなってくる


「オレさま……疲れてんのかなー……」


『マイは渡さない』


「……え?」


一瞬、キュウコンがこちらに向かって口を開いたような気がした


「オレさま、考えすぎなのか?幻聴まで聞こえるようになったぞ」


こりゃあヤバイな。暫くジム閉めるか


「マイ〜オレを癒してくれ〜」

「何一人でブツブツ言ってんの?」


ガチャ、とドアを開けてマイが戻ってきた

ズズ、とコーヒーをすすりながらオレに湯気が立っているマグカップを手渡す


「カフェオレなかったからカフェモカね」

「おう」


ふー、、と息を吐いて冷まそうとすると、隣でマイが微笑んだ


「熱かった?ふふ……猫舌なのは昔から変わらないね」


コト、とマグカップを置いたマイは上に着ていたジャケットを脱いだ

オレはイキナリ晒されたマイの白い肌に釘付けになる


「マイ、風邪ひくぞ」


言葉では余裕を装うが、内心はオーバーヒートするくらいハラハラしている


「えー、ひかないよ。今更」

「うるせ、これでも着てろ」


どうにかマイの肌を隠したくなって、オレのパーカーを上から被せる



「ん、……キバナの匂いがする」

「っ、ふぁっ!?」




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