第6章 ホラーナイト
「そうだ、キバナ」
「んー?」
マイに呼ばれたので返事だけ返す
「氷対策……した?」
「……あ、」
まずい、この話題は極力避けていたのに
「…しようとは、思ってるぜ?」
「思ってる……ね」
弁解しようとするがマイには通用しない
「明日…バトルマッチじゃないですか。」
「はい」
「私と当たったらどうするつもりですか」
「……。」
「負けますよ?」
核心を突かれてしまった。
実はこのオレ様、マイにバトルで一度も勝った事がない
そりゃあマイの方が技と特性を生かした戦い方が上手いってのもあるけどタイプの相性が特に悪い
フライゴンはグレイシアのれいとうビームで一撃だし、ギガイアスもサダイジャもトドゼルガやラプラスに呆気なくやられてしまう
ジュラルドンでさえもマンムーのじならしやげんしのちからで倒れる
「…き、キョダイマックス」
「へぇ〜…」
オレの捻りだしたような回答にマイは呆れたようにこちらを見た