第5章 雪のような白肌に
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時間もあっという間に過ぎてもうバトルも終盤を迎えている
ダンデとリザードンとキバナのジュラルドンの一騎打ちだ
「今回もチャンプの勝ちかなあ」
「やーん、悔しがるキバナ様も素敵」
「やっぱり、チャンピオンのリザードンは貫禄があるよな」
周りの観客は口々にそう呟いた
なによ。まるでキバナが負ける事は確定、みたいに言っちゃって
「マイさん、来てるのかな」
「キバナさんの試合よ?来てるに決まってるわ」
……来てます。
『リザードン!!キョダイマックスだ!!』
嗚呼、拙い。ここでキョダイマックスをされるとキバナの作戦が崩れてしまう
ジュラルドン、もう1ターン堪えてくれ
なんとか、
お願い
『グアアア!!』
そんな私の願いも虚しくジュラルドンはリザードンのキョダイゴクエンによって倒された
……***
私は試合終了後、キバナを待つためロビーに居た
「マイ、来てたのか」
「うん。お疲れ様」
ソファーに座る私の隣にドカッと腰を下ろしたキバナは私の姿を凝視した
「変?…かな」
恐る恐るキバナに問う