第5章 雪のような白肌に
「貴方が勝ったら一緒に観戦します。なんなら他のトコロでも行きましょうか?」
余程自分のポケモンに自身があるのだろう。私の提示に男性は大袈裟な程に食い付いた
「へぇ、楽しそうだね。僕、ケッコー強いよ??」
交渉成立。私たちは外にある小さいコートへ向かった
……***
「ルールは3対3。先に全滅した方の負けです」
「オーケー、オーケー!ちゃっちゃっと終わらせて僕と一緒にカフェでも行こうよ」
相手の男性は、ポン、とボールを投げた
中からはヒヒダルマが飛び出す
私はいつも通りキュウコンをだす
「コォン?」
「すぐ終わるから、頑張って」
何の用?とでも言うように私の顔を見るキュウコンに軽く声をかけると、キュウコンは納得したような顔で前を向いた
「ヒヒダルマ!こおりのつぶて!!」
「だいもんじ」
生憎、素早さはキュウコンの方が上
効果バツグンを喰らった相手のヒヒダルマは、呆気なく倒れる
「なかなか強いじゃあないか!!でも次でギブアップかな?行ってこい!ラプラス!!」
「キュウコン、水タイプなんて敵じゃないでしょう?ソーラービーム!!」
「コン」
「ラプラス!波乗り!!」
冷静に小さく鳴いたキュウコンは高く飛び跳ねて攻撃を避け、ソーラーエネルギーを徐々に集めていく
「コォォーーン!!!」
眩い閃光と共に黄緑色の塊がラプラスを襲った