第5章 雪のような白肌に
「わああ〜!マイっ、すっごく可愛い!」
「ホント?嬉しい」
トイレから出た途端にルリナちゃんとソニアちゃんが迫って来た
「じゃあ行こ?」
ルリナちゃんは、ふっと微笑むと私の手を引いて歩き出した
「どこいくの?」
「秘密〜」
ソニアちゃんも楽しそうに笑った
……***
「はい、いってらっしゃい」
ぽん、と2人に背中を押される
連れて来られたのはナックルジム
いや途中から何となく予想はついていたけど……!!!
「この袋、家の前に置いて置くから。」
「じゃあね!マイ」
颯爽と走り去る2人の後ろ姿は爽やかでカッコ良かった
「……不安だなあ」
ボソリと口から漏れた言葉は確かに私の本音だった
だって、キバナがジムにいるかわかんないし、いたとしても、私を見てどんな反応するかわかんないから…
私は激しく動く脈拍を深呼吸して落ち着かせてからスタジアムへ歩き出した