第5章 雪のような白肌に
「え〜っ!いいじゃ〜ん!!」
「素がいいから何でも似合うわね」
これもこれもと小一時間後
何着ものブラやワンピースを試着し、いくつものブティックを回り、漸く買い物は終了した
「マイ、これに着替えてきて」
ゴソゴソと紙袋を漁っていたルリナちゃんは私に何着かの服を渡した
「それにするの?いいじゃん〜!あ、少しメイクしてきて!」
ソニアちゃんも続いて同意する
「うん、オッケー」
素直に受け取って最寄りのトイレに入り着替える
ジャケットを脱いでトレーニングブラも脱ぐ。そして新しく買ったミントグリーンの可愛らしいレースで飾られたブラをつける
ジムパンツも脱ぎ、ワンピースを着る。これもまた新しく買ったものでミントグリーンのシフォンワンピースだ
最後に靴も履き替える
いつものファーブーツでも良いと思うのだが、2人が納得しなかった。
花の飾りがついたヒールの高いこの可愛らしいサンダルは、この前キバナが可愛いと言っていたものと似ていたので衝動買いしてしまった
そういえば……着替えてきてって言われたけど目的聞くの忘れてたな……
脱いだ物を畳んで、洗面台の鏡を見ながら髪を緩く高い位置でシュシュで1つに纏める
リップを塗ってあまりしないビューラーをすると鏡に見慣れない私がうつる
「これでいいの……かな?」
ルリナちゃんとソニアちゃんのOKが出れば合格かな?
私は脱いだ物を手にトイレを出た