第5章 雪のような白肌に
〜***そして今に至る
「これ着てみて!!」
バッ、と試着室のカーテンの間から手が突っ込まれる
その手には水色のワンピースが握られていたので素直に受け取って着替え始める
「…あっ」
背中のチャックを開閉するタイプのこのワンピースは私の胸に差し掛かるとピタリと上へ進まなくなった
「む、胸が…っ!!」
試着ということであまり引っ張ったり出来ないこともあり、私は仕方なくワンピースを脱いだ
「どうだった?」
「あー、胸が……」
カーテンから手を出してワンピースを返す
「ワンピースは無理そうね」
「もう下着にしない?その方が今後に役立つと思うけど」
「やっぱりそう思う?」
何やらカーテン越しに作戦会議が行われているようだ
嫌な予感しかしないが逃げられる気もしないので大人しくしていよう
「マイー?胸のサイズいくつー?」
「Eの…………」