第4章 女子会
「私だったら絶対惚れてるわ」
ジュッ、とドリンクを啜ったルリナちゃんが真顔で答えた
「…?な、なんで?」
嫌な予感がするが聞き返す
「だって、そのジャケットとグローブ、キバナ意識をしてるんでしょ?」
ピシッと指摘されたのは私のドラゴンタイプで統一されたトラックジャケットとグローブ
「え、これは…その……」
「私だったら惚れるわ。自分の好きな人が自分のタイプを意識して服選んでるんだもの」
返す言葉が見つからない
全く持ってその通りである
(色が好きという理由もある)
「それはそうと。マイ、早く行かないとキバナ戦始まるわよ?」
「あっ、本当だ、いくら置いてけばいい?」
私が割り勘の金額を尋ねると3人は顔を見合わせてふっと微笑んだ
「お題は結果で返してください」
「え?でも、悪いよ」
「いいんだよ。ほら、早く行きな」
「う、うん。ありがとうっ」
私が席を立つとポプラさんが、最後に……と私に尋ねた
「マイは…キバナのどこに惚れたんだい?」
「それ!気になってたのよっ!」
「えーと…優しくて笑顔が可愛い所とか、バトルと普段とのギャップ、それに………数えたら限がありませんっ……」
キバナの全部が好きです
私はそう告げてシュートスタジアムに向かった
「愛…」
「アオハルかよ……」
「若いってのはいいねえ」