第4章 女子会
一方その頃……
「キバナ!!今回こそは勝てるといいな!」
「当たり前だろ?オレさまの愛しいポケモン達で吹き飛ばしてやるよ」
ここはスタジアムの控え室
あと10分程でオレとダンデの決勝戦が始まる
「あ、そういやマイ今日何時帰るんだろ」
「ヌゥ?」
俺がスマホを取り出しマイとのトーク画面を開くとダンデとヌメルゴンが一緒に覗き込んできた
"マイー?
オレサマ今、シュートスタジアムに居るんだけどお前いつ帰る?オレより帰り遅いなら迎えいくぜ?"
「なんだ。お前達まだ付き合ってないのか」
「あぁ」
ダンデが不思議そうに尋ねるがオレは適当に聞き流す
"今から帰るよっ!
キバナのバトル見たいからスタジアム行くね。精一杯応援するからね♡♡"
「…は?え、は?」
「っ!!!ハートマーク付いてるぞ!!キバナ!!ハハッお前、顔!!真っ赤だぞ!!」
「ヌヌゥ!!!」
「うっせーぞ!!ちょ、おい!!」
マイからの返信を見て爆笑するダンデとヌメルゴンはオレからスマホを奪い取った
"おう!今日こそはダンデに勝つからな!俺だけを応援しろよ♡♡♡"
「おまっ、何してんだよっ」
オレが取り返そうと席を立つがダンデは残酷にもマイに返信していた
「んー?お前の代弁してやったんだ。本当は自分だけ応援してほしいんだろ?」
「ま、まあ……そうだけどよ」
ダンデはオレにスマホを返すとリザードンと共に入場口に向かって行った
「…よし、行くか!」
「ヌゥ〜!!」
ヌメルゴンをボールに戻し、ぎゅっと拳を握る
オレサマの愛しのマイが見に来てんだ。それならいいトコ見せるしかないよなあ?
キバナよ、お前なら出来る。そうだろう?