第12章 波乱のジムチャレンジ
キバナside
「好きな奴とかいんの?」
やべえ、言っちまった
なんかマイ固まってんだけど
そりゃそうだよなあ…質問が思春期の中学生みたいだもんなあ
「え?ど、どうして?」
「えっ、いや、別に………早く恋人見つけねーと婚期逃すぞって……」
口が滑った
まだ20代前半の彼女に言うことかよ。それは。
婚期とかまだまだ先じゃねえか
ほらマイだってますます不機嫌…………ってあれ?なんか赤くなってね?
「……いるよ、ずっと好きなの」
「えっ!?」
平然を装う為にゴホン、と咳払いする
いや〜……まさかいるとは思わなかったな、
誰だろう……。
「んへぇ〜…ど、どどどんなやつなの?」
不自然な目線に不自然な口調
どうか気づかないでくれ、
「かっこよくてね、バトルも強いの」
かっこよくて!?バトルが強い!?
ダンデか!?
いや、ネズ!?ヤロー!?カブさん!?マクワ!?
まさか!!!
ダイゴ……!?
「それでね、背が高くて……」
背が高い!?
やっぱりダンデ!?ネズ!?カブさん!?
マイより背が高くて強くてかっこいい奴なんているのかよォ〜ッッ!!!!
まさか!!!
ダイゴ……!?
「瞳が青くて、意地っ張りなんだけど本当はすごく甘えん坊な人……」
青!?意地っ張り!?甘えん坊!?
ネズなのかよ!?!?
「んんへぇ〜〜〜…………あ、オレそろそろ行かないとだわ!!じゃあな!」
「あ、うん!頑張ってね!!」
今はバトルに集中だ
彼女にカッコイイトコ見せて惚れさせてやる!!