第12章 波乱のジムチャレンジ
「はああ〜〜」
シャワーを浴び終わった私は再び控え室に戻る
次はネズとの試合だ
今日いっぱい声出したし、明日喉枯れそうだなあ
ていうか、私他の人より1戦多いよね
まあ、戦うのは好きだし、いっか
「選手入場でーす!」
廊下スタッフの声が聞こえる
……全然休憩ないな
仕方ないか、毎年こんなもんでしょ
私はベンチから立ち上がって入場口へ行く
歓声が湧いて鳴り止まない観客に心躍る
散らばる雲がスタジアムの上を過ぎていく
その景色はまるで、これから起こる出来事を逸早く予言しているようだった
11度目のチャンピオン防衛を示しているのか、はたまたそれを打ち破った者への祝福か______
「おまえと戦うとは思いませんでしたが…まあ、お手柔らかに。オレの好敵手」
「冗談でしょ?本気でいくよ。私の好敵手」
「そうですか。じゃあオレも」
2人してにやーっと悪人面を浮かべる
そして、立ち位置に着いた時、合図のように目を合わせてバトルが始まった。
私の手持ちメンバーは
マンムー
トドゼルガ
ラプラス
ユキノオー
ウオチルドン
普段は職業柄こおりタイプしか使えないけれど、今日は別。
(キバナがサダイジャとかギガイアスを使っているのは置いといて……)
「マンムー!!頑張ってね!!」
「ズルズキン!いつもみたいにやってくれよな!!」
とことん自由にやってやろう
全力を尽くしてダメだったのならそれでいい。
また機会はあるのだから