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《identity》R18

第9章 優雅なお茶会(誰が出るかはお楽しみ)


本当は隠しているだけだ。
彼女にはこの事は黙っていたい。
それを知った時彼女は私に絶望するだろうか。
どんな表情をするのだろうか。
私を嫌うだろうか。
今が幸せならそれでいい。と一生いられるなら、
私はどんなことでもできる。たとえ殺人でも。


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「久しぶり、ジョゼフさん。」

「やあ、。よく来たね。ほら、服……溶けるから……」

「あ、そうでした……////」

「あの、……なんで私までこんなかわいい服なんですか……」

「りパさん……パティシエ似合ってるよ……笑」

「笑わないでください!!」

「ほんと、似合ってるよ……ふふ、……笑」

「ジョゼフまで!!ほら!!!はやくメイド服きてきなさい!」

「はぁい、……笑」


今日の紅茶はキームン。中国のお茶で、王室で飲まれる上品なお茶。フルーティーで重厚感がある。
お菓子はドライフルーツ。
紅茶との相性が抜群で……マリー様のお口に合うといいのだけれど。

「ふーん。キームンね。相手が王女だから上品なものにしたんだね。」

「あ、そうなんですよ……!マリー様……お気に召すかしら。」

「ちょ、2人とも……何言ってるかさっぱりなんですけど、……」

「ジャックはわからなくていーの♡ほら、甘いお菓子持ってって!」

「だからこのカッコなんですか!!恥ずかしいですよ!?」


外のあずまやにお茶菓子を用意する。
あぁ、……こんな優雅な人生……1度でいいから味わってみたかった……

「!ちょっと来てください!」

「なんでしょーか。」

ジャックに裏の方へ呼び出された。
嫌な予感。

「さっきから私にジョゼフといじわるじゃないですか?」

壁に追い詰めながらジャックは言う。
いじわるしてたのバレちゃったかー、

「ふふ、ジャック、いじわるすると反応可愛いから……」

「本気ですよ?」

可愛いからいじわるしたくなっちゃうって言おうとしたら
思いっきり壁をバンっと叩かれる。

「!?」

「お仕置(調教)が必要ですか?」

「ひ、っ……必要じゃない無い!!ごめんってばー!怖いよ!ジャック!!」

「あぁ、……すみませんつい。」

「こ、怖いよ!」

「でも帰ったらちゃんとお仕置しないとですね。」

「……//」
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