第9章 優雅なお茶会(誰が出るかはお楽しみ)
本当は隠しているだけだ。
彼女にはこの事は黙っていたい。
それを知った時彼女は私に絶望するだろうか。
どんな表情をするのだろうか。
私を嫌うだろうか。
今が幸せならそれでいい。と一生いられるなら、
私はどんなことでもできる。たとえ殺人でも。
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「久しぶり、ジョゼフさん。」
「やあ、。よく来たね。ほら、服……溶けるから……」
「あ、そうでした……////」
「あの、……なんで私までこんなかわいい服なんですか……」
「りパさん……パティシエ似合ってるよ……笑」
「笑わないでください!!」
「ほんと、似合ってるよ……ふふ、……笑」
「ジョゼフまで!!ほら!!!はやくメイド服きてきなさい!」
「はぁい、……笑」
今日の紅茶はキームン。中国のお茶で、王室で飲まれる上品なお茶。フルーティーで重厚感がある。
お菓子はドライフルーツ。
紅茶との相性が抜群で……マリー様のお口に合うといいのだけれど。
「ふーん。キームンね。相手が王女だから上品なものにしたんだね。」
「あ、そうなんですよ……!マリー様……お気に召すかしら。」
「ちょ、2人とも……何言ってるかさっぱりなんですけど、……」
「ジャックはわからなくていーの♡ほら、甘いお菓子持ってって!」
「だからこのカッコなんですか!!恥ずかしいですよ!?」
外のあずまやにお茶菓子を用意する。
あぁ、……こんな優雅な人生……1度でいいから味わってみたかった……
「!ちょっと来てください!」
「なんでしょーか。」
ジャックに裏の方へ呼び出された。
嫌な予感。
「さっきから私にジョゼフといじわるじゃないですか?」
壁に追い詰めながらジャックは言う。
いじわるしてたのバレちゃったかー、
「ふふ、ジャック、いじわるすると反応可愛いから……」
「本気ですよ?」
可愛いからいじわるしたくなっちゃうって言おうとしたら
思いっきり壁をバンっと叩かれる。
「!?」
「お仕置(調教)が必要ですか?」
「ひ、っ……必要じゃない無い!!ごめんってばー!怖いよ!ジャック!!」
「あぁ、……すみませんつい。」
「こ、怖いよ!」
「でも帰ったらちゃんとお仕置しないとですね。」
「……//」