第8章 初めての試合(ハスター)
「ちょっと失礼……」
いきなり顔を抑えてキスをしてくるイライくん。
リッパーさんはさっきどこかへ猛ダッシュで向かっていった。
「い、!いきなり!!////な、なな、なんですかっ!?/////」
「ふふ、なんでも?ほら。解読!!!」
「は、はい、……」
フクロウを飛ばすイライくん。
祭司さんが必死に一等航海士さんを救出し、まもっている。
それなのに、「解読に集中して!」とチャットを送ってくる。
本当に見習いたい……
「はい。1台あがりー、」
「結構ガチャガチャしてるだけで解読できるもんなんですね。」
「そんな簡単っぽくいわないで!w」
「あ、」
祭司さんも一等航海士さんも2人ともダウンしてしまった。
イチャイチャしている暇はないようだ。
「そろそろ俺らの番かな。」
「怖いですね……」
「そりゃみんな怖いさ。ほら。行こ。遠距離射撃できる?」
「多分大丈夫です!」
途中落ちている色々な種類の矢を拾いながら救出を目指す。
一等航海士さんを椅子に座らせ、祭司さんを吊った時、
「今だ!」とイライくんが司令を出し、
私は思いっきり星の形がついた矢をハンターに当てた。
「おお、」
「祭司さん!早く逃げて!」
「ありがとう!!」
「一等航海士も救出っと。」
星の矢に当たったハンターは気絶状態になっている。
おお、これ種類によって効果が違う感じか……
そのあとも2台……3台……4台と解読を進めた。
「あと1台……」
「一等航海士と祭司飛んだけど?色々な工程飛ばしてない?アイツらの勇士飛ばしてたよね?」
「い、いいから解読!!」
「はい(真顔」
イライくんも何回かつられてしまったので……(救出済み)
次見つかったらもう私ひとりになってしまう。
でもそれを望むかのようにハスター様は近づいてくる。
「うわぁぁあ矢を撃ち込んだことは謝るから来ないでー!!!」
「あとちょっと!!」
解読が終わり、「ブー!!」という警報音がなった。
「よし!ゲートへ向かおう!」
「はい!」
私を前に。イライくんは後ろについて向かっていた。
バンッッッ……「カハッッ……!?」
いきなり鈍い音と吐血している音。
後ろを見ると、血が出て倒れているイライくん。
あぁ、……ゲートが開ける状態になると1発で仕留められる人格……あるんだ。