第8章 初めての試合(ハスター)
「ねえ、ジャック?」
「なんですか?」
ソファーでリッパーさんの膝の上に乗せられて、2人でお茶をしていた時、ふと気になることがあった。
「私ってゲームに参加しちゃいけないの?」
「何言ってるんですか!!こんなか弱くてまだ鯖にもハンターにもなりきってない子がいったらへんな次元へ飛ばされますよ?」
「ひぃ、……」
「だから、を素敵なハンターにしてあげましょうね。」
「(一応前の世界では鯖専だったんだよなぁ、……)」
いつ前の世界に戻れるんだろう、いや、戻りたくないかな。
そのくらいこの世界と人達が好きになってしまった。
私の推しが目の前にいるなんてそれだけで幸せじゃん。
「。私も紅茶を飲んでみたいです。」
「え?ジャック、紅茶嫌いだってジョゼフさん言ってなかったっけ?」
「うるさいですね!!紅茶くらい飲めますよ!!」
「まあまあ、……笑……わかったから。ほら、今日はレモンティー。暖かくて美味しいのよ。」
「……」
無言で飲んでいくリッパーさん。
紅茶苦手なんだよね?さっきからコーヒー飲んでるけど……
「なんか、……a(((「ーーーーーーーーーー!!!!!」
リッパーさんが感想を言うと同時に玄関のドアがバンっと開き、イライくんが入ってきた。
「び、びっくりした!!どうしたの?」
「ちょっと!!今感想を……「が今日の鯖に選ばれてる!」
「「え!」」
「……鯖ですか!!ハンターは誰ですか!!」
「今回のハンターは……ハスター様だ。」
「なんで私じゃないんですか!」
「多分荘園の主が優鬼するからだめだって司令出してんじゃないの。お前に甘いし?」
「確かに…… を殴るなんて出来ませんけど……」
「わ、私今日すぐにでるの!?」
「うん。能力は知らない((」
「えー、……」
「そんなの安全じゃないです!!!今すぐ交代させなさい!!」
「無理だよ。いつも突然だからね。」
「はぁ、…… ……気をつけてください。ハスターはまあまあ厄介なので。」
「わかったよ。ジャック。行ってくるね。」
「なんで置いていこうとしてるんですか?」
「え?」
また小さい姿に戻るリッパーさん。
いわゆる連れのペットである