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《identity》R18

第7章 お隣さん(傭兵)


「そろそろおひらきにするか。」

「こんな時間までありがとう(*^^*)」

「その、……紅茶とお菓子……美味しかった……////またお茶してよ……////」

照れて、頭をかきながら俯くナワーブくん、……不意打ちやて……♡

「もちろん!それじゃ、私は帰りますかね……」

「送ってこうか?」

「すぐ隣だから大丈夫大丈夫!!」

「じゃあ玄関まで送るわ。」

「はぁい、……」

玄関まで行き、外に出ようとした時、何かが飛び出してきた。
それは狼だった。すごく威嚇している。
まさか、夜が危ないって言ってたのは野狼がでるから……?

「狼か……目を離さずに声をあげないで……バックしろ……」

「は、っ、はぃ、……」

怖くて足が震える……
慎重に一歩一歩下がっていく。
もう玄関先だ。
その時、逃がすかと飛びついてくる狼。

「ひっ!!!」

「っっ、……」

後ろから抱きついて一瞬でドアを閉めるナワーブくん。
その直後、ドアに「ドンっっ!!」と狼がぶつかる鈍い音が響いた。

「は、はぁ、……ぁぁ、〜」

ビックリしすぎて腰を抜かした。
それをまたぎゅっと後ろから抱きしめ、受け止めるナワーブくん。

「おい、大丈夫か……?」

「は、はひ、……泣」

「涙目じゃんか……怖かったんだな。ごめんな。こんな時間まで居させて。」

おっきい体でぎゅーっと抱きしめられる。
なんだか安心する抱きしめ方……

「だ、大丈夫です、……。。。あの、……////」

「あっ、……ご、……ごめ、……////」

また赤面をしながら抱きつくのを慌ててやめるナワーブくん。

「きょ、……今日は泊まってって……こんな子外に出して、狼に襲われたら……」

「わ、分かりました……!」

お、お泊まりー!!!(興奮度MAX)
なんか、狼ありがとうほんとに神さま仏さま……って私襲われそうになったんだった。


「でも、……忘れないで」

「え?」

玄関のドアに両手をどんっ、と着いてじっと私を見つめるナワーブくん。
こ、こここここ、これは壁ドン……!!!//////

「俺だって男だから……お前のこと……襲うよ?」

「っっ!!////」

何も出来ず、涙目で固まる……
ほ、本当の狼ここに見参……(昇天)
こんな狼さんなら襲われてもいいかも……/////

「ほら、行くよ……」

「えっ…」
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