第7章 お隣さん(傭兵)
「そろそろおひらきにするか。」
「こんな時間までありがとう(*^^*)」
「その、……紅茶とお菓子……美味しかった……////またお茶してよ……////」
照れて、頭をかきながら俯くナワーブくん、……不意打ちやて……♡
「もちろん!それじゃ、私は帰りますかね……」
「送ってこうか?」
「すぐ隣だから大丈夫大丈夫!!」
「じゃあ玄関まで送るわ。」
「はぁい、……」
玄関まで行き、外に出ようとした時、何かが飛び出してきた。
それは狼だった。すごく威嚇している。
まさか、夜が危ないって言ってたのは野狼がでるから……?
「狼か……目を離さずに声をあげないで……バックしろ……」
「は、っ、はぃ、……」
怖くて足が震える……
慎重に一歩一歩下がっていく。
もう玄関先だ。
その時、逃がすかと飛びついてくる狼。
「ひっ!!!」
「っっ、……」
後ろから抱きついて一瞬でドアを閉めるナワーブくん。
その直後、ドアに「ドンっっ!!」と狼がぶつかる鈍い音が響いた。
「は、はぁ、……ぁぁ、〜」
ビックリしすぎて腰を抜かした。
それをまたぎゅっと後ろから抱きしめ、受け止めるナワーブくん。
「おい、大丈夫か……?」
「は、はひ、……泣」
「涙目じゃんか……怖かったんだな。ごめんな。こんな時間まで居させて。」
おっきい体でぎゅーっと抱きしめられる。
なんだか安心する抱きしめ方……
「だ、大丈夫です、……。。。あの、……////」
「あっ、……ご、……ごめ、……////」
また赤面をしながら抱きつくのを慌ててやめるナワーブくん。
「きょ、……今日は泊まってって……こんな子外に出して、狼に襲われたら……」
「わ、分かりました……!」
お、お泊まりー!!!(興奮度MAX)
なんか、狼ありがとうほんとに神さま仏さま……って私襲われそうになったんだった。
「でも、……忘れないで」
「え?」
玄関のドアに両手をどんっ、と着いてじっと私を見つめるナワーブくん。
こ、こここここ、これは壁ドン……!!!//////
「俺だって男だから……お前のこと……襲うよ?」
「っっ!!////」
何も出来ず、涙目で固まる……
ほ、本当の狼ここに見参……(昇天)
こんな狼さんなら襲われてもいいかも……/////
「ほら、行くよ……」
「えっ…」