第6章 不思議の扉(写真家)
案内された先はとても綺麗なあずまやだった。
赤いバラに囲まれており噴水が前にある。
「こちらへ。お嬢さん」
「あ、ありがとう……////」
「ロイヤルミルクティーなどどうでしょうか。」
「わぁ!美味しそう!」
「ちょ!私のは!?」
「ジャックは紅茶飲めないでしょう?こちらのコーヒーで我慢してください。」
「が紅茶飲んでるなら私だって飲みますよ!」
「ほぅ、……極度の紅茶嫌いなのに強がることありませんよ……」
にこにこ笑うジョゼフさん。
むっきー!としてるリッパーさんは素直にコーヒーを飲む。
「んで、この子は両方の役割者と言いましたが、何人に染められましたか。」
「人数的には2人ですが、1人2回目がいるので3回染められていますかね。」
「ほぅ、……そうだ。……こっちの世界ではサバイバーのものを付けていると、溶けますよ?」
「え?」
「ちょ!!それ早く言ってくださいよ!ジョゼフ!!もう服が溶けてるじゃないか!」
「ふぇ!?////な、なにこれぇ、っっ泣」
「しょうがないですね。こっちの衣装なら溶けないはずです。」
後ろからよく見る中世のお城のメイドさんが来ているような長いスカートのものを取り出す。
「ジョゼフ……あなた、最初からこれ着せるために置いておいたんでしょう!!」
「さぁ、……私にはさっぱりですよ。」
「くっ、……ほら、…… 素直に貸してもらえばいいですよ…私隠すので着替えてください。」
「と、溶けてきてるー!!」
リッパーさんに見られながら着替える。
「あ。あの、リッパーさんあまり見ないでください……////」
「ふふ、ジャック。紳士を保っていても気持ちは正直ですね。」
「う、うるさいですね!/////」
すごく中世ヨーロッパって感じの服だ……
「とてもこの服可愛いですね!」
「ええ、とても可愛いですよ。」
「え?///い、いや、私はこの服を……////」
「ちょっと!私の存在を無視しないでください!」
「すまない。ジャック……ふふ、そうだ。もう少し写真を撮らせてくれませんか」
「紅茶も服もいろいろしてもらったのでぜひどうぞ!」
「私は写っちゃダメですか?」
「ジャック……君は写真に写ったらただの怪物だ。」