第8章 scene2:ハートのバスタブ
ツプツプと出挿りを繰り返す指はそのままに、ハート型のシャワーヘッドを握って、NINOが僕のお尻にシャワーを浴びせかける。
中を綺麗にしてくれてるんだってことは分かるけど…
NINOの指が僕の中で動く度に、擦り合わせた筈の膝がどんどん開くし、僕の“可愛い子”だって元気になって来るし…
ああ…、なんて恥ずかしいの…?
僕は両手で熱くなった顔を覆った。
なのにNINOったら…
「くくく、お掃除してるだけなのに感じちゃうなんて、HIMEちゃんて本当に敏感なのぬ?」
なんてクスクス笑うんだもん…
ってゆーか、そもそも中出ししてなくない?
だってほら、僕ちゃんとお顔で受け止めたもん。
だから中のお掃除は必要ない筈なのに…
あ、そうか!
NINOってば、僕の反応見て楽しんでるんだね?
ぜーったい、そうよ!
もぉ…、意地悪なんだからぁ…
でも、気持ち良いから許しちゃう♡
僕は顔を覆っていた手を外すと、膝立ちになったNINOの肩に両手を着いた。
そして、NINOの指が僕の“アソコ”に当たるように、腰を揺らした。
「あら…、HIMEちゃんたら(笑) でも駄目よ?」
え、何…が…?
何が駄目なの?
「だって…」
NINOが僕の中から指を引き抜き、ゆっくりと立ち上がる。
背の高さも殆ど同じ僕達は、当然目線の高さも同じで…
僕が首を傾げると、NINOもクスクスと肩を揺らしながら、同じ様に首を傾げた。
「NINO…?」
言葉の先を促すように名前を呼ぶと、NINOは僕の耳元に唇を寄せ、
「これ以上HIMEたたゃんの可愛い姿見せられたら、私の中の“男”が本気で目を覚ましちゃうわ?」
それでも良いかしら?…なんて囁きながら、僕の耳たぶをカリッと噛んだ。