• テキストサイズ

H・I・M・E ーactressー【気象系BL】

第7章 scene2:ピンクのお部屋


「動いて?」

NINOの熱を含んだ息が僕の耳に吹きかかる。

「えっ…?」

そして戸惑う僕の頬を両手で包み込むと、僕の唇をペロリと舐める。

「どうしたの? 出来ないの?」

「それ…は…」

「出来るわよね、HIMEちゃんですもの…」

出来るもん…

もっと…、今以上に気持ち良くなれるなら、何だって出来るもん。

でも…

「キス…して? HIME…、“お姉ちゃん”がキスしてくれなきゃ、頑張れないの…」

お・ね・が・い♡

「くく、本当に我儘な子ね、HIMEちゃんは…」

「駄目?」

「駄目じゃないわ。でも、私のキスが欲しかったら、HIMEちゃんからしてごらんなさい?」

僕、が…?
NINOに…キスを…?

そんなこと、出来るわけ…あるわよ♪

だってHIMEだもん。
もっと気持ち良くなりたいもん。

僕はNINOの背中に両腕を回したまま、ゆっくりと距離を縮め、真っ赤なNINOの口紅に、僕のピンク色の唇を重ねた。

薄く上下に開いた唇を舌で押し開いてやると、まるで僕がそうするのを待っていたかのように、NINOの舌が僕の舌に絡んで来て…

僕達はカメラが見ている前で、お互いの舌の感触を確かめるように、そしてお互いの味を確かめ合うように、ぴちゃぴちゃと唾液を混ぜ合った。

「ふっ…ぁ…」

初めて…かもしれない。

堪えきれない吐息がNINOの口から零れたのは…

僕はゆっくりと…
僕達が結んだ糸を切らせないよう、ゆっくりと唇を離すと、

「“お姉ちゃん”、大好きよ…」

そう耳元で囁いてから、静かに腰を上下し始めた。

最初はゆっくり…、時間を追うごとに早く、乱暴に腰を浮かせては、NINOの“立派過ぎる子”に向かってお尻を落とした。
/ 753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp