第34章 scene6:HIMEは君の中にずーっといるよ♡
あんなに沢山あったニンニクたっぷりギョーザも、男の子五人(僕と和は”男の娘”だけど♪)で食べればあっという間で…
「ふ~、食った食った♪」
大きくなったお腹をさする相葉さんに、その場にいた全員が頷いた。
「やっぱさ、これだけ食べて貰えると、作った甲斐があっるって言うかさ、気持ち良いよね(笑)」
空っぽになったお皿を片付けながら、相葉さんが満足そうに笑う。
うん、僕もその気持ち分かるな…
だって、目の前で翔くんが美味しそうにバクバク食べてる姿見てると、それだけで幸せな気分になるし、わけ分かんないんだけど、泣けてきちゃうんだよね(笑)
ふふ、僕ってば年なのかしら?
それにしても…
けっこう寝たつもりなのに、どうしてお腹がいっぱいになると眠たくなっちゃうんだろう…?
「ふぁ~ぁ…」
僕はこっそりあくびをした…つもりだったんだけど…
「くくく、智、眠たかったら寝ても良いけど、その代わり、どうなっても知らないからね?」
え、どゆ…意味?
「考えてもごらんなさいよ、ここにいるの皆狼みたいなもんでしょ?」
あ…
言われて僕は四人のお顔を見回した。
すると、和は勿論のこと、相葉さんや松本さんがニヤニヤと笑っていて…
ってゆーか、翔くんまで…
「狼の餌食になりたかったら寝ても良いけど?(笑)」
うっ…
「そ、それは無理!」
ぜ~ったい、無理‼
そりゃさ、たまには”事故”だってあるかもしんないけどさ、僕決めたんだもん…
これからは翔くん一筋って。
だから狼さん達の餌食になるわけにはいかないんだ。
「僕、絶対寝ないもん!」
あ、そうだ!
動いてれば寝なくて済むんじゃない?
それにここんとこ順調に体重も増えて来てるから、体型キープのためには動かないとね。
「僕もお手伝いするよ」
まあ…、運動はほぼ毎日くらい、翔くんと一緒にしてるんだけど♡