第33章 scene6:君だけのHIME…にして?
「だからさ、これからもっと楽しみたいじゃん?」
翔くんの手が、上に乗っかる格好になった僕の頬をスルッと撫でる。
ふふ、やっぱり擽ったいや(笑)
「例えばどんなこと?」
「うーん…、そうだなぁ…、例えば…」
そう言って翔くんが僕を見てニヤリと笑う。
もぉ…、聞かなくたって答え分かってるんだからね?(笑)
「こんなこととか?」
瞬間、僕の視界がグランと揺れて、僕は咄嗟に翔くんの胸に両手を着いた。
「くく、ビックリした?」
「ううん、全然?(笑)」
だって翔くんの息子くんがまた大きくなり始めてたのは、僕ちゃんと分かってたもん。
「へぇ、素直じゃないなぁ(笑)」
翔くんはそう言って笑うけど、そんなことないよ?
だって僕の身体…、凄く素直だもん。
その証拠に…
「ね…、もう一回する?」
僕はすっかり上向いた息子くんを見せつけるように、翔くんの腰に跨ったままで腰を揺らした。
「あ、こらっ…、くっ…」
「ねぇ、シたいんでしょ?」
ほら、翔くんも素直になって?
「どうする? する?」
腰を揺らしながらもう一度聞くと、翔くんはププッと吹き出してから、両手で僕の腰を掴んで動きを止めた。
「なぁ、するもしないもなくね?」
へ?
「だってさ…、もうシてんじゃん(笑)」
「あ…」
そっか…、そう…だよね…
「もぉ…、やだぁ(笑)」
僕達はお顔を見合わせると、同時に吹き出した。
「つかさ、さっきの…、もう一回やって?」
え…?
「さっきの…って?」
「だからさ、髪サラッてやってさ、腰揺らしたじゃん?」
「え、あ、ああ…、うん…」
「あれ、すげぇ可愛かったから、もう一回見たいな…って…。駄目…かな?」
ふふ、駄目も何も…
真面目なお顔して何を言い出すかと思ったら、そんなこと?(笑)
「ふふ、良いよ…見せて上げる」
何度だって、翔くんが望むならね♡