第33章 scene6:君だけのHIME…にして?
散々ヤリまくって(←言い方!)、本当はそのまま寝てしまいたい気分だったけど、仕方なくお風呂に入って…
でもせっかく身体を綺麗にしたのに、ぐちょぐちょのベッドで寝る気にもなれなくて…
結局、窓の外が白みかけた頃、ソファを寝床に、僕達は一枚の毛布に包まった。
「おやすみ」
「うん、おやしゅみ…なさ…い…」
「くく、言えてねぇし(笑)」
だって…、凄く眠いんだもん…
「朝も早かったし、色々忙しかったもんね?」
「…うん…」
それにいっぱいエッチもしたし…
「いいよ、ゆっくりおやすみ?」
「う…ん…」
僕は翔くんの胸にお顔を埋めると、すぐに眠りに落ちた。
ってゆーかさぁ…
「ゆっくりおやすみ」って言ったの、翔くんだよね?
翔くんの寝相の悪さが天下一品だってことを忘れてた僕も悪いんだけどさ、まさかソファから落っことされるとは思わなかったよ。
しかもさ、本人はソファの背もたれに片足まで引っかけて、気持ち良さそうに大いびきまでかいてるんだもん。
酷くない?
それに、ただでさえエッチのし過ぎで腰痛いのに、落ちた時に腰打っちゃうし…
もぉ…、エッチ出来なくなったらどうするつもり?
僕は翔くんの胸に一本だけチョロンと生えた胸毛を指で摘むと、ソファから落とされた恨みをこめて引き抜いた。
でも、「フガッ」って鼻を鳴らしたきり、翔くんが起きる気配は全くなくて…
「もぉ…、そこ僕のお気に入りの場所なんだからね?」
僕は、息をする度膨れたり萎んだりする頬を指で突っついた。
ふふ、幸せそうなお顔しちゃって(笑)
可愛い♡
「ふぁ〜ぁ…」
翔くんの寝顔見てたら眠たくなって来ちゃったよ…
僕は翔くんのお腹にかかっていた毛布を引き寄せると、ソファを背に頭だけを翔くんの投げ出された腕の上に置いて、瞼を閉じた。
その後、二人して風邪を引いたのは、ここだけの秘密ね♡
『 君だけのHIME…にして?』ー完ー