第33章 scene6:君だけのHIME…にして?
いきなり乱暴に揺さぶられて、僕は堪らず翔くんの首に腕を回した。
そしたら翔くんが、
「しっかり捕まっててね?」って、顎から汗の粒を滴らせて言うから、僕は言われるまま翔くんの首にしがみついた。
瞬間、視界が凄い勢いで揺れ初めて、ついでに首がもげてしまうんじゃないかってくらいに揺さぶられて、
「や、やんっ…、激し…過ぎ…っ…」
僕は浮かせた背中を仰け反らせた。
「ああ…、凄ぇしまる…」
翔くんが今どんな表情をしているか、お顔を見なくたって分かる。
きっと凄くセクシーなお顔をしている筈。
翔くんは恥ずかしがるけど、本当に気持ちイイ時は勿論なんだけど、苦しげに歪めてる時の翔くんのお顔って、凄く男らしいのに、でも可愛くて…、それから綺麗なの♡
想像しただけでもドキドキするし、ゾクゾクするの。
ねぇ、そんなお顔を今まで何人に見せて来たの?
真面目な翔くんのことだから、多分数はそんなに多くはないと思うけど、もし見せてたんだとしたら僕…、ちょっと…ううん、すっごく妬けちゃう。
僕だけ…だったら嬉しいな。
贅沢は言わないし、わがままだって言わないから、この先は僕以外には見せないで?
僕だけに見せて欲しいの。
お願い♡
「好きっ…、翔く…、好き…っ…」
僕は翔くんの肩にお顔を埋めて、息を乱しながら翔くんの耳にも届くように囁いた。
「俺…も、だよ。俺も好きだよ…」
「ああ…、嬉しい…よ…、凄く…嬉し…」
僕は翔くんの首に回した腕に更に力をこめると、翔くんから主導権を奪うように、激しき腰を揺らした。
もう何も考えられないくらいに、一心不乱に…
でも笑っちゃうの(笑)
僕に負けじと翔くんも腰を振るから、もおベッドが壊れちゃうんじゃないかってくらいに軋んで(笑)
ご近所迷惑になってなきゃ良いけど…
ちょっぴり心配♡