第33章 scene6:君だけのHIME…にして?
僕はお腹を圧迫するような窮屈さから逃れようと、何度か深呼吸を繰り返しながら、自然と入ってしまう力を抜こうとするけど…
どうしてだろう…、全然出来ない。
寧ろ、どんどん力が入って行く気がする。
え、こんなこと…初めてなんだけど…
「ちょ…、キツい…」
だよね…、そうだよね?
僕がギューギューしたら、翔くんだって苦しいよね?
分かってるんだよ?
でも出来ないの…
「智く…、力抜いて…?」
「無理…っ…、出来ない…」
ねぇ、僕の身体どうなっちゃったの?
いつもは上手に出来るのに…
「ね…、僕分かんな…い…」
僕は半べそをかきながら翔くんの掴み、訴えた。
助けて…、って…
そしたら翔くん…、額に大粒の汗を光らせてるのに、お顔だって苦しそうに歪ませてるのに、優しく笑ってから「大丈夫、落ち着いて」って言ってくれて…
それから僕の頬をそっと撫でてくれて…
そしたらさ、
「あ…れ…?」
不思議だよね…、急に僕の身体から力が抜けたのが分かって…
翔くんがフーって長く息を吐き出した。
「ね、動いて?」
「大丈夫? キツくない?」
「うん、大丈夫だから…」
僕が答えると、膝を抱え直した翔くんがクスリと笑ってから、静かに腰を揺らし始めた。
「あ、いぃ…、凄い…、あんっ…、あ、あ、あぁ…」
僕の中をいっぱいに満たした翔くんの息子くんが、僕のトロトロに蕩けた肉壁を擦りながら、ゆっくりとした速度で出挿りをする。
ああ…、凄く熱くて、気持ちイィ…
「気持ち良い?」
腰を振りながら、翔くんが僕に覆い被さり、耳に息を吹きかける。
「あんっ…」
もぉ、僕それ弱いのに…
「くく、気持ち良いんだね? だったらこれはどうかな…」
え…?
翔くんが一瞬腰を引き、先端が蕾ちゃんの襞に引っかかるくらいまで息子くんを引き抜くと、
「え、え、え、あ、あ、あ、あん…」
一気に奥まで突かれて、高速で腰が打ち付けられた。