第33章 scene6:君だけのHIME…にして?
それに声だって、
「あ、あん、あ、あ、あ、ひっ…」
どんどん大きくなっちゃって…
これじゃ明日は声ガラガラになっちゃってるよね?
でも良いの。
だって自然現象なんだもん。
ほら、気持ちイイと声って自然と出ちゃうし、大きくなっちゃうもんじゃない?
特に大好きな人とのセックスの最中は…、ね♡
だから気にしないの♪
「そこ…、ね…、そこ…、もっと擦って…ぇ…っ…」
「ちょ…、締め過ぎ…っ…」
「や…、無理…っ…、ああ…ん…」
せっかく新しく買ったベッドだけど、壊れちゃっても良い…
また買えば良いもん。
ご近所迷惑だって気にしない。
ごめんなさいすれば良いもん。
声だってガラガラに枯れちゃっても良い。
時間が経てばまた元通りになるもん。
でもこの瞬間だけは、大好きな人とのセックスを楽しみたいし、愛されてることを全身で感じていたい。
だって同じセックスなんて、二度とないんだから…
「キス…して…?」
翔くんを見下ろす格好で僕が言うと、それまで僕の腰に回していた手で僕の頬を包んで、翔くんの熱に浮かされたような目が僕を見上げた。
そして…
両頬を包んだ手で僕のお顔を引き寄せると、まるで噛み付くようなキスをして、それから…
「愛してるよ…」
って…
僕に“初めて”の言葉をくれた。
でもさ、僕…、今まで“愛してる”なんて言われたことなかったから、最初何のことか分かんなくて…
「え…、今…、何て…?」
思わず聞き返しちゃって(笑)
そしたら翔くん、拗ねちゃったのかな…
「やだ、もう言わない」
なんて言うんだよ?
酷くない?
でもさ、そこで簡単に引き下がる僕じゃないもん♪
「ね、言って…? じゃないと…」
僕は下半身…ってゆーか、お尻にグッと力を入れて、翔くんの息子くんの根っこを、ムギューッと締め付けた。