第33章 scene6:君だけのHIME…にして?
「あー、そう言う事?」
へ?
“そーゆーこと”って、どーゆーこと?
「だったらちゃんとお強請りして?」
は、はあ?
お強請り…するの?
僕が?
「え、で、でも僕、さっき…」
「だーめ、もう一回ちゃんと言って?」
え〜、そんなァ…
ただでさえ恥ずかしかったのに、もう一回とかさ…、恥ずかし過ぎるんだけど…
「言わなきゃ…だめ?」
「うん、言って? じゃないと、ずっとこのままだし、他の所も触って上げないけど、それでも良いの?」
え、それは困る!
だって、オッパイは勿論だけど、お股ってゆーか…、息子くんだって蕾ちゃんだって、早く翔くんに触って欲しくてウズウズしてんのに…
もおこうなったら仕方ないよね?
“セックスの恥はかき捨て”ってゆーもんね?←ンなことわざ聞いた事ありませんが?
「僕の乳首…触って下さい。それから…ぺろぺろ…して?」
あ〜ん、もお恥ずかしいょぉ…
「くく、かしこまりました、お姫様」
え…、お姫様って…、僕のこと?
お姫様って呼ばれるのって…、何だかとっても嬉しいんだけど♡
ってゆーか、普段は凄く優しいのに、エッチ心に火がついた途端、俺様モードになっちゃうんだね?
男の人って難しい…←お前も“男”だ(笑)
まあでも、僕的には俺様な翔くんも、ちょっぴり頼りなくて優しい翔くんも、全部大好きなんだけどね♡
翔くんが膝立ちになって、僕を抱き抱えるようにして起こしてくれて、ワンピースの上の部分が肩から落とされる。
上半身ブラジャーだけになった僕を、翔くんが熱の篭った目で見つめてくるから、何だかドキドキしてきちゃう。
「ね、僕だけって狡くない?」
「え…?」
「ふふ、僕が脱がしてあげる」
僕は自分の恥ずかしさを紛らすために、翔くんのTシャツの裾に手をかけた。