• テキストサイズ

H・I・M・E ーactressー【気象系BL】

第31章 日常16:僕の彼氏を紹介します


四人で晩ご飯を食べ、仕事に出かける相葉さんと、ちょっぴり寂しそうな翔くんを玄関で見送り、僕と和は缶ビールを手にソファーに並んで座った。

翔くんのことは、相葉さんが仕事に行くついでに車で送ってくれるらしいから、安心だしね♪

「久しぶりじゃない、こうして二人でゆっくり話すのって…」

確かにそうかも…

「温泉旅館での撮影以来? あ、そんなこともないか…」

「うーん…でも、いっつも誰かいたし、二人きりってのはなかったかも…」

それに僕自身、お引越しをしたり、父ちゃんが怪我したせいで実家に帰ってたりで、意外とバタバタしてたし…

実際、ゆっくり出来る時間はあんまりなかったかも。

「でもさ、本当に良かったね?」

ん…、何が?

「翔くんと付き合えることになって」

あ、なんだそのことをね?

「うん。僕ね、正直言うと、無理かなって思ってたの」

「何で?」

「だって翔くんは元々ノンケだしさ…」

普通に考えて、元々ゲイの僕と元々ノンケの翔くんが、恋人として付き合うなんてさ、無理ってことはないんだろうけど、奇跡に近いんじゃないかって思ってたし…

「まあね…、でも私は最初っから”脈アリ”って思ってたけど?」

え、そう…なの?

「根拠はないんだけどね? 何となく”勘”っていうかさ、あったんだよね」

「そうなんだ…?」

やっぱり和の勘は良く当たる。
僕なんて、テストのヤマ勘ですら当たったことないのに(笑)

「大体さ、ノンケって言うけどさ、全くのノンケが、いくら見た目女の子だからって、”男の娘”見てアソコ勃たせたりする?」

た、勃たせるって…(笑)

「本当にノーマルな人間だったら、反応するどころか、拒絶反応示すんじゃない?」

言われてみれば確かにそうかもなんだよね…

これまで僕が好きになった人って、大抵が告白する以前の問題だった門。

男が男を好きのなること自体が、”気持ち悪い”ってさ…
/ 753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp