第31章 日常16:僕の彼氏を紹介します

でもなぁ…、翔くんが簡単に納得してくれるかどうか…

僕が迷っていると、お風呂から上がった二人が、何やら大声で笑いながらリビングのドアを開けた。

ってゆーか、せめてタオルくらい腰に巻いてくれば良いのに…

もぉ…、目のやり場に困っちゃうでしょ？♡

二人は火照った身体を冷ますためか、それぞれ冷蔵庫から取り出した牛乳を、腰にしっかり手を当ててゴクゴクと飲み干し、ほぼ同時に口元を手の甲で拭った。

ふふ、何だか二人って似てる気がする(笑)

あ、勿論息子くんの形やサイズは、微妙に違ったりするんだけどね？

僕の好みは…ふふふ、ひ・み・つ♡

｢あのね、翔くん。今日の僕、このままお泊まりしても良い？｣

別に僕達は夫婦でもなければ、まだ恋人同士になってから日も浅いから、特にお伺いを立てる必要もないのかもしれないけど、だからこそちゃんと翔くんの意見を聞いておかないとね？

なんたって翔くんは超が付く程の“ヤキモチ焼きさん”だからね(笑)

｢俺も？ それとも智くんだけ？｣

やっぱそこ気になるよね？

｢んと…、僕だけ…なんだけど…｣

｢良いけど…、何で？｣

｢んとね、相葉さんもこれからお仕事で、和一人になっちゃうんだって…｣

二人きりで話したいこともあるし…

｢良い…かな？｣

僕が上目遣い＆必殺小首傾げポーズで見つめると、翔くんは少し考えてから、フッと笑って、それから僕の髪をサラッと指で梳いた。

｢分かった。丁度俺も明日は新卒向けの企業説明会もあるし…｣

ああ、何かそんなようなこと言ってた気が…

僕とは全く無縁のお話だったから、すっかり忘れてたよ(笑)

｢じゃあ…？｣

｢うん、ニノさんなら安心だし、積もる話もあるでしょ？｣

ふふ、さすが翔くん。
分かってるぅ〜♪