第31章 日常16:僕の彼氏を紹介します
「痛い?」
暫く僕の蕾ちゃんを眺めていた和が、蕾ちゃんにフーフー息を吹きかけながら言う。
「うーん…、痛くなく…はないかも…」
「だよねぇ…。切れてはないけど、けっこう腫れてるから…」
え、そう…なの…?
確かに違和感は感じるけど、そこまでとは思ってなかったんだけど…
「剃って剃れないことはないけど、腫れが引くまでは、あんまり触らない方が良さそうな気がするんだけど…」
え、じゃあお尻の毛はどうなるの?
前はツルツルになったけど、後ろはもしゃもしゃのままとか…、ちょっとヤなんだけど…
「まあ、そこまで生えてるわけじゃないし、このままでも良いとは思うんだけど、気になるなら自分で見てみる?」
え、どう…やって?
僕が首を傾げていると、和が僕の身体の向きを変え、お尻が鏡に映るようにしてから、僕に手鏡を差し出した。
「どう? 見える?」
僕は手鏡の角度を調整しつつ、鏡に映ったお尻を手鏡に映すと、自分ではあまり…とゆーか、まず目にすることのない手鏡に映った自分のお尻を、それはそれは食い入るように見つめた。
「ね、けっこう赤くなってるでしょ?」
「う、うん…」
そりゃさ、普通に息子くんだけでもキチキチなのに、僕の指(四本も…)まで挿れたんだから、当然…だよね…
切れなかっただけマシかも…
「だからさ、気になるかもしんないけどさ、仕方ないよ…」
「うん…、そう…だよね…」
まあ…、翔くんが見たいのは“前”だし、後ろはこのままにしておくしかないよね…
「よし、じゃあ上がろうか? 立てる?」
「うん、なんとか…」
…って言ったものの、お風呂に入ったおかげで、ちょっぴり筋肉が解れたのか、さっきよりはずっと楽だけど、やっぱり和の肩を借りることになった僕は、和に支えられながらバスルームを出て、和にされるがまま身体をガシガシ拭かれ…
うぅ…、仕方ないことだとは分かってるけど、何だか僕…赤ちゃん見たい…