第31章 日常16:僕の彼氏を紹介します
そして、視界がグルンと回ったかと思ったら、
「あ、あのぉ…、これは一体どんな状況…なの?」
僕はベッドの上に転がされてて、和が僕の膝を押さえ付けるように馬乗りになっていた。
「あのさぁ、誰が帰れっつったよ…」
「え、でも…」
激カワ(自分調べ♡)お強請りポーズも無駄だって…
「大体、智に頼まれて私が断れると思う?」
それは…、そうかもだけど…
「ほら、じっとして?」
「え、あ、う、うん…」
僕の足を開いて、和が僕のお股をしげしげと見下ろす。
和とは何度も裸を見せ合っこしたし、実際セックスだってしたこともあるから、恥ずかしがるような関係でもないんだけど、どうしてだろう…、凄く恥ずかしい。
「くくく、ねぇ、こんな勃ててたら、邪魔で剃れないんだけど?(笑)」
え…?
「あ、やだ…、何で…?」
ただ見られてただけなのに、何で僕の息子くん元気になっちゃってんの?
「暫くお預けって言ってたけど、こんなんで後二日も我慢出来るの?」
「そ、それは…、だって翔くんとの約束だもん」
ちゃんと約束のキスだってしたもん。
「それに、ウェディングドレス…着るんだもん」
最初、翔くんにもう一度ウェディングドレスをって言われた時は、正直僕も戸惑ったけど、でも本心ではもう一度着たいと思ってたから…
「だから我慢出来る…もん…」
自信は…全然ないけどね?
「ふーん…。じゃあ…、どこまで我慢出来るか、見させて貰おうかな♪」
え…、どゆ…こと?
「ちょっと必要なも物用意してくるから、ちょっと待ってて?」
「う、うん…、早く戻って来て…ね?」
こんな丸出しのまま、ずっと放っておかれたら、僕の大事な息子くんが風邪を引いてしまうから…
「はいはい、すぐ戻って来るから、大人しく待ってなさいよ?」
「はぁい…」
僕はニヤニヤと笑い、肩を揺らす和を見送りながら、お股からピョコンとお顔を出し、こっちを向いてウキウキしている息子くんに、盛大なため息を落とした。