第25章 scene5:チャペル
下着も全部脱いだ身体に、ビスチェが巻き付けられ、背中でホックがかけられる。
斗子さんたら、見た目に似合わず凄い力でギューギュー締め付けるから、ちょっぴり苦しいんだけど、でもビスチェを着けることでなんだか気が引き締まるような気がする。
それに裾にたっぷりのフリルがあって、とっても可愛い♡
「じゃあ…次はショーツなんだけど…、どっちが良いかしら?」
そう言って斗子さんが二枚のパンティを見せてくれる。
どっちも色は当然“白”で、前の部分がレースになっていて…、違いと言ったら後ろの部分…かな?
一枚はしっかりとお尻を包むタイプなのに比べて、もう一枚は…紐しかない。
「そうだなぁ…」
僕的にはどっちも可愛いし、どっちも好みではあるんだけど…、やっはり清純な印象があるのは、お尻スッポリタイプだよね?
ま、可愛いらしいウエディングドレスの下には大胆な下着…ってのも、中々捨てがたいんだけどね?
「こっちにする。ウエストのリボンも可愛いし♪」
「そうね、HIMEちゃんにはこっちの方が似合うわね」
「ふふ♪」
僕は斗子さんの手を借り、真っ白なレースのパンティを穿くと、太ももまである白いストッキングを穿き、ビスチェから伸びたガーターベルトをパッチンと止めてから、鏡に向かう。
「HIMEちゃんて、ほんとに女性的で華奢な身体をしているのね?」
「そう…ですか?」
細いとは良く言われることあるけど、僕自身自分の身体を華奢だとかって、あんまり思ったことないけど…
でも確かに、こんなカッチリした下着を着けると、そう見えなくもないかも♪
「あ、あとコレ…。あまり必要のない物かもしれないけど…」
そう言って斗子さんがバックから取り出したのは、一見すると髪を結ぶ時に使う、ゴムにリボンみたいのが巻きついた(アレはなんて言うんだろう?)物にも見えて…
「それは…?」
僕は鏡越しに首を傾げてみせた。