第24章 scene5:ツルテカな僕
無言で頷いた僕に、二人がやっぱりお顔を見合わせて「はあ…」と盛大な溜息を落とす。
ってゆーかさ、普通はそんなモンじゃないの?
そりゃさ、僕達みたいなお仕事だったり、年がら年中さかり状態の相葉さんは別としても、ごく一般的な男の子って、大抵そんなモンだと思ってたけど…、違ったの?
だってさ、現に翔くんは未だに童貞くんだし♡
「まあ…、そういうことならこの状態も納得だね」
「ですね…」
「ってことでさ、どっちから先に挿れる?」
相葉さんが超早業で服を脱ぎながら、和に向かってニコニコと爽やかな笑顔を向ける。
ってゆーか、僕の意見はないの…ね?
ま、この状態から抜け出せるなら、別にどっちが先でも良いんだけどさ…
「そこはジャンケンじゃない? 公平を期すためにもね?」
なるほどぉ…
確かにジャンケンなら平和的だよね♪
「オッケー♪ じゃあ、負けた方がHIMEちゃんのお口に挿れるってことにしよっか?」
え、お口って…
え、そーゆーこと?
「OK。じゃあ…いくよ? ジャーンケーン…」
ポン!
と、勢い良く僕のお股の上で出される二人の手…
一回戦目は残念なことにあいこ。
そして二回戦目も、またむたあいこ。
二人共よっぽど気が合うのか、その後も何度かあいこが続き…
「くくく、私の勝ちですね」
漸く決着が着いた頃には、僕の息子くんもすっかり疲れ果ててしまったみたいで…
「催淫剤の効果切れちゃった?」
「いや、そんな筈はないんだけど…」
二人が僕の息子くんを見下ろしては、しきりに首を傾げた。
ってゆーかさ、そんだけ待たされたら、いくら強力な催淫剤だって効果なくなるっつーの!
「このまま挿れるのもなんだし…、ここは一つ手を組むことにしますか?」
「仕方ないね。そうしようか♪」
へ?
どゆこと…?
一人取り残された感満載で戸惑う僕をよそに、二人はまたまたお顔を見合わせると、ピッタリと息を合わせて、僕のお股にお顔を埋めた。