第24章 scene5:ツルテカな僕
いくら温厚を絵に書いたような相葉さんでも、この状況は流石に怒るだろうって…
だから、現実になったらすっごーく困っちゃうけど、殴られる覚悟だってしてた。
だって浮気じゃん?
完全に“合体”してたわけじゃないし、実際には“未遂”ではあるけど、どっからどう見たって“寸前”なわけだしさ…
浮気の現場を目撃しちゃったらさ、どんなに温厚な人だって怒れて来ちゃうもんじゃん?
だからさ、痛いのは嫌だけど、殴られたって泣くの我慢しようと思ったんだよ?
なのにさ、相葉さんたらさ…
「二人だけ楽しむなんてずるい!」
なんて言うからさ、僕の目が点になる。
だってずるいとかずるくないとかの問題じゃなくない?
自分の恋人が、別の男のおケツに突っ込もうとしてるんだよ?(←ふふ、お下品でごめんね♡)
それをさ、ずるいって…
あ、まさか相葉さん…
「俺も仲間に入れてよ? ね、良いでしょ?」
やっぱりそーゆーこと…なの?
え、ちょっと困るんだけど…
撮影を数日後に控えてるのに、今二人も…しかもサイズ大きめの二人なんか相手にしたら、僕壊れちゃう♡
だから相葉さんには申し訳ないけど…
「あ、あの、僕、用も済んだし、そろそろ…」
僕はブラの中に丸めて突っ込んだボクサーパンツを引っ張り出すと、四つん這いになったままだった身体を起こし、スカートの裾を直してからパンツに足を通した。
でも…
「ねぇ、何してんの?」
和と相葉さんに両足を掴まれ、ベッドの上に仰向けにひっくり返されてしまい…
「え、あ、あの…、二人とも一体何…を…?」
「何をって…、決まってるじゃんねぇ?」
「くくく、だよね?」
いやいや、僕には全く話が見えませんけど?
もしかして、分かってないのは僕…
「ほらほら、そんなダサいパンツなんか脱いでさ、楽しもうよ♪ ね、和?」
「ってかさ、雅紀にも見せて上げたら? 赤ちゃん化したHIMEの大事なところを(笑)」
だけみたいだ…