第24章 scene5:ツルテカな僕
わざと…じゃないんだろうけど、シェービングフォームを塗り広げる和の指が、時折ツプンと蕾ちゃんの中に入り込んで来る。
僕はその度に、
「あ、あんっ…」
膝をガクガクと震わせ、両手はお顔を埋めた枕の端っこをギュッと握った。
「くくく、なーに感じちゃってんの? 本当にHIMEってエッチだよね?」
「いや…、言わないで…っ…」
分かってるもん…
剃り剃りするための準備だって、ちゃんと分かってるもん。
でもさ、仕方ないじゃん?
前を剃り剃りする時にも感じたことだけど、和の手つきがヤバ過ぎるんだよ…
だって僕の敏感なトコばっか、やたらしつこく撫で撫でするんだもん。
だから僕、こんなことになっちゃうんだよ…
分かってる?
「ちゃんと良い子にしてたら、後でご褒美上げるから、今は我慢して?」
「う、ん…、HIME…良い子にする…」
…って、ご褒美って何?
良い子にしてたら何くれるの?
こんなに我慢してるんだから、きっと素敵な“モノ”だよね?
僕、期待しちゃうよ?
「動かないでね?」
「うん…」
「まあ…、ちょんぎっちゃうことはないけど、こんなトコ切れたら仕事になんないからさ…」
確かに(笑)
和もそうだけど、僕達のお仕事って、お尻の穴があってナンボのもんだから、お尻(特に“穴”が)ってけっこう大事なんだよね。
だから、蕾ちゃんが傷付いちゃったら、それこそ和の言う通り、お仕事出来なくなっちゃう。
「行くよ?」
「うん、来て?」
僕は前を剃り剃りされる時と同じように、出来る限り息を止めて、なるべく腰が揺れてしまわないように、強く蕾ちゃんに言い聞かせた。
指でお尻の割れ目をグイッと開かれ、シェービングフォームを塗った上から剃刀の刃先が宛てがわれる。
そして…
ショリ、ショリ…と、前の毛程じゃないけど、何かを剃り落とすような音が聞こえて、僕はほんのちょっとだけど、お尻がスーッと寒くなったような気がした。