第24章 scene5:ツルテカな僕
ああ…、とうとうお尻までツルテカにされて、これで僕は正真正銘“赤ちゃん”に戻ってしまったんだね?
そう思ったら、何だか急に恥ずかしくなって来て…
なのに和ったら、またスマホで撮ったお写真を僕に見せて来るから、僕の羞恥心がマックスまで上昇する。
そりゃ見慣れてるよ?
自分が出演してDVDだって見たことあるし、撮影中だってカメラチェックやらなんやらで、自分のお尻がどんなか…散々見たよ?
でもさ、こんな蕾ちゃんだけのドアップとかさ、流石に恥ずかし過ぎるでしょ…
「も、もぉ…、やだぁ…、こんなの見せないでよぉ…」
「見せんなって言われても、一応チェックだけはしといた方が良いんじゃね?」
そりゃそうなんだけどさ…、やっぱり凝視は出来ないよ。
ってゆーか…
「ねぇ、それちゃんと消してよ?」
「え、何で?」
な、何でって…
「だ、だって誰かに見られでもしたら…」
「見せないよ。仮に見せたとしても雅紀だけだし…、他には見せたりしないよ?」
うん、和のことだからきっとそうだと思うよ?
信じてるけどさ…
「それにさ、息子(おティンティンのことね!)もそうだけどさ、こんなの見たって誰のケツの穴かなんてさ、分かんないじゃん?」
って和は言うけどさ、僕、それは違うと思うんだ。
少なくとも翔くんだけは、ソレが誰のモノなのか、ちゃんと区別付けられると思うんだ。
だってほら、翔くんて“HIMEマニア”だからさ…
「ね、お願いだから消して?」
僕は四つん這いになったまま肩越しに和を振り返り、両手を合わせて懇願した。
すると…
「しょうがないな…」
和が溜息混じりに言って、僕が見ている前で、画像の削除ボタンを押した。
「ありがと…」
「そんな可愛い顔でお願いされたらさ、いくら私でも“No”とは言えないでしょ? その代わり…」
スマホの画面を閉じ、ベッドの上にポンと放った和が、ニヤリと不敵に笑って…
ズボンのチャックをジッと下ろした。